南部地方の中心都市・八戸市は港湾とともに発展を遂げました。全国トップクラスの水揚げを誇る水産都市であるとともに、三菱製紙や太平洋金属などの巨大工場群が連なる工業都市という顔を持つ町です。 もうひとつ、中心市街地には情報発信基地的存在の「はっち」をはじめ、ファッションビルや屋台村が集まり大勢の人たちで賑わっています。また、郊外にはショッピングセンターがあり、町全体が活気に溢れています。八戸市には美しい海岸線を誇る種差海岸があります。学生たちは海水浴はもちろん、海辺を散策したり、近くのカフェやレストランで過ごしたりして楽しんでいます。新幹線が停まる八戸駅を始点とするJR八戸線を利用すれば、中心街近くの「本八戸駅」や市場で有名な「陸奥港駅」、蕪島最寄りの「鮫駅」、海水浴場が広がる「陸奥白浜駅」、キャンプ場のある「種差海岸駅」へも簡単に行けるという利便性も大きな魅力です。 一方、十和田市、五戸町、七戸町は内陸に位置する町。特に七戸町には東北新幹線の駅・七戸十和田駅があり、バスを使って十和田湖や奥入瀬渓流へ向かうのに便利です。古き良き街並みを残す七戸町、渓流美とアートが魅力的な十和田市、坂が美しい五戸町とそれぞれ個性的な顔で迎えてくれます。
大水槽が人気でイカやウミネコについて学べる。眺めのよい展望室もある。
国の天然記念物指定のウミネコの繁殖地。春には毎年約4万羽が巣をつくる。
日本を代表する港のひとつ。工業港、国際貿易港で青森県内では最大級の規模を誇る。
ファッション・アミューズメントなどからなるショッピングモール。
フィギュアスケートだけでなくアイスホッケーも楽しめる屋内スケート場。
津南部藩の総鎮守として800年の歴史を持つ神社。本殿など5棟の社殿が重要文化財に指定されている。
八戸市は「本のまち八戸」を掲げ、平成28年12月にその拠点となる「八戸ブックセンター」を開設しました。「本を読む人を増やす」「本を描く人を増やす」「本でまちを盛り上げる」を基本方針とした施設内は、ひたすらお洒落でゆったりとした空間。そして人を本好きにしてくれるさまざまな工夫がいっぱい。みんなで読書会ができる「読書会ルーム」や一人で本にじっくりと向かい合える「本の塔」。思う存分執筆できる「カンヅメブース」等々。青森県内産にこだわったドリンクを片手に本を思う存分楽しめます。また、場所を提供するだけでなく、本に関するイベントも盛りだくさん。学生に参加してほしいイベントもさまざま計画中だとか。さぁ、学生の皆さん、本を読みに街へ出ようではありませんか。
八戸市はバスがとても便利です。大学の多い「旭ヶ丘・大学方面」から「八戸中心街ターミナル」、そこから郊外のショッピングモールへは「ピアドゥ・ラピア方面」など中心部だけで13路線。中心街とショッピングセンターを繋ぐ市内循環線が170円で運行しているので、バスを上手に乗りこなして買い物を楽しみましょう。
中心街・十三日町にあるファッションビル。1〜2階がファッションや雑貨などのショッピングフロア、地階は居酒屋やダイニングバーが並ぶ飲食フロア、4階〜8階は八戸テレビ放送、三井生命、アパマンショップなどのサービス店舗とオフィスフロアから構成。八戸市景観賞を受賞するなどランドマーク的存在です。
使い勝手No.1を目指す郊外型コミュティショッピングセンター。スーパーを中心に専門店が並び、地階から屋上まで動く歩道が結ぶ店内には段差がなくカートや車椅子でのフロア移動がスムーズです。1階に蕎麦やインド料理などのグルメストリート、3階には充実のフードコートやアミューズメントがあるのも魅力的です。バスターミナルも併設しています。
館内には、市民作家が手がけた展示作品があり、八戸の魅力をわかりやすく紹介しています。また、クラフトや食、工芸品などの工房兼ショップ、カフェやおしゃれな雑貨などがそろうミュージアムショップがあるほか、音楽の練習ができるスタジオや活動発表ができるシアター、休憩や待ち合わせに使えるフリースペースなどもあり、市民の憩いの場・活動の拠点にもなっています。
八戸市の日曜日は、朝市から始まります。市内の「八戸館鼻岸壁朝市」は日の出からスタートし、出店数は300以上!青森市や弘前市、お隣の岩手県からの出店もあり、来場者が1万人を超える驚きのスケールです。朝市で食材を買って帰るのもいいですが、おすすめは現地での食べ歩き。炭火で丁寧に焼き上げられた肉厚な魚をほおばり、切られてもなお口の中で踊るイカのプリプリ感を楽しめます。他にも様々な出店があって楽しいですが、朝9時には終了するので、日の出スタートめざして、ちょっと早起きするのがいいかも。早起きは苦手という人は巨大市場「八食センター」へ。鮮度抜群の魚介をはじめ、八戸の旨いものなら何でも揃います。買ったものを炭火で楽しめる「七輪村」も人気、楽しいイベントも盛り沢山です。また、中心街の三日町と六日町を結ぶ「みろく横丁」は、八戸市の郷土料理や創作料理を扱う屋台を集めた場所で、今では観光名所としても有名です。夜からの営業の店が多いですが、昼から営業している店もあるので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
毎回1万人以上の来場者であふれる全国でも最大規模の朝市。3月中旬から12月の日曜日のみ出現する約800mの朝市ストリートの両側には、300ものお店がびっしり、郷土料理やご当地B級グルメ、骨董品などの掘り出し物が見つかるかも。日の出から朝9時という時間にもかかわらず大盛況。まずは「日曜朝市案内所」で朝市マップをもらってGO!その場で食べるか食べないか迷っていたら、同じ店に戻れないかも。一度じゃ味わい尽くせない魅力にはまるリピーターが多いのもうなずけます。
屋台村では「八戸せんべい汁」「ひっつみ」「八戸らーめん」「いちご煮」などの郷土料理や、名産の「イカ」「八戸前沖サバ」などを使った創作料理がいただけます。それぞれ8席ほどの小さなお店。カウンター越しに店主との会話が楽しめるお店がたくさんあって、ついつい話しこんじゃうかも。真ん中の花小路を境に「おんで市」と「やぁんせ市」に分かれ、それぞれ10〜15店舗ほどが連なっています。中央のステージでは、「餅つき」や「流しそうめん」などのイベント、クリスマスや七夕のディスプレイなどでとても賑わいます。
水揚げされたばかりの新鮮な魚介、乾物や珍味など八戸自慢の名物が大集合のどでか市場。全長170mに約60店舗が軒を連ねる様子は壮観です。まずは水揚げされたばかりの魚介類を物色!待ちきれない人には、買った食材をその場で炭火で炙りながらいただく七輪村がおすすめ。新鮮さばお墨付きの握り寿司やラーメンも人気があります。もちろん八戸土産も充実のラインナップ。アクセスも便利で、八戸駅と八食センターを結ぶバスは100円、八戸中心部へは200円以下バスが利用できます。
ご当地グルメでまちおこしの祭典として知られる「B-1グランプリ」は、実は八戸市で誕生しました。第1回大会は平成18年2月、八戸でまちおこしに取り組む「八戸せんべい汁研究所」の発案・企画で八食センターを会場に開催されました。その後、食によるまちおこし団体の全国ネットワーク「愛Bリーグ」が組織され、青森県内では、八戸せんべい汁研究所の他、十和田バラ焼きゼミナール、黒石つゆやきそば伝紹会が所属しています。B-1グランプリの「B」は地域BRAND(ブランド)の「B」で、まちを盛り上げ、地域ブランドを確率しようと日々活動するまちおこし団体の、年に一度の共同PRイベントです。自分たちのまちを愛する熱い仲間たちが集まり、ご当地グルメをきっかけとして地元に来てもらいたいという思いで、地域ブランドを高めることにつなげるイベントなのです。
大空と飛翔をテーマに楽しく学べて、子供の「科学する心」、「感動する心」、「挑戦する心」を育むテーマパーク。国内最大規模を誇る展示スペースには、実機やレプリカが12機、屋外にも日米の軍用機の実機11機と合わせて23機が展示されています。約70のテーマを月替りで開催する化学実験とワークショップ(工作)では、大人から子ども(幼児含む)までを対象に、驚きや感動を与える実験ショーが毎日繰り広げられています。
十和田湖畔の子ノ口から焼山まで約14キロメートルも続く渓流で、全国的にも有名なスポット。うっそうと茂る静かな森と千変万化の水の流れを堪能できます。渓流沿いには遊歩道があり、歩いてもレンタサイクルで走ってもOK。四季を通じて躍動感のある景観を楽しめる絶好のスポットです。
八戸市南郷で毎年夏に開催されるジャズフェスティバル。2019年に30周年を迎えたフェスティバルには、全国各地から約2千人ものジャズファンが集まり、国内外の一流ジャズマンたちのパワフルな演奏に酔いしれます。
三沢市にある米軍基地。「アメリカンデー」や、「航空祭」には、毎年多くの人が訪れます。ほかにも月1回金曜に開催される、市主催の「三沢基地見学無料バスツアー」は行き先が毎回変わるユニークなツアーで要チェック。ゲート近くの「スカイプラザミサワ」には、レアな輸入雑貨・食品・家具・ミリタリーグッズが満載。本場アメリカならではのビッグサイズな商品が手に入ります。
八戸市の種差海岸は美しく雄大で、青い海、青い空と見る人が一体になれる特別な場所。一方、豊かな自然に囲まれた十和田市には十和田市現代美術館があり、来場者の感性を刺激する素敵な空間が広がっています。
八戸市民がこよなく愛する 種差海岸うみねこの繁殖地、金運アップのパワースポットとしても有名な蕪島を起点に、白砂青松・大小の岩礁・天然芝生と変化に富んだ海岸線が12キロメートルも続く種差海岸は、八戸市民が自慢する美しい景勝地。10カ所のビュースポットでFMラジオの音声ガイダンスを聞くことができます。海岸線をつなぐ遊歩道周辺には、絶景が楽しめる展望台や水産科学館、カフェやレストランなどがあり、学生たちも休日には海水浴や海辺の散策などをして楽しんでいます。実は知る人ぞ知る日の出のスポット!元旦には初日の出を求めて大勢の人が訪れます。
美しい白浜が続く白浜海岸はバスやJRの便も良く、夏の間は海の家が営業されています。隣接する大須賀浜はとても貴重な「鳴き砂」の浜として知られ、砂が乾いていれば歩く度にキュッキュッと音が鳴ります。約2.3km続く砂浜は、散策できるものとしては北東北では最大規模です。
海岸線の美しさとともに花の名所としても知られ、春から秋にかけては可憐な花が次々に浜辺を彩ります。多くの文人や画家の作品に描かれることも。平成25年5月には種差海岸一帯の自然景観が評価され、三陸海岸や階上岳とともに太平洋にのぞむ蕪島から階上灯台までの海岸線エリア259haが「三陸復興国立公園」に指定されました。
桜と松の並木が美しい十和田市官庁街通りに面して建つ美術館。キューブがいくつも置かれたような外観とオブジェ、ガラス越しに一部の常設作品が見られる演出は、建物という仕切りを飛び越え、官庁街通り全体がまるでひとつの美術館のよう。通りを挟んだ向かいには草間弥生作品のかわいいキノコや犬、大きなかぼちゃなどのシンボルアートが併設されたアート広場もあり、市民参加型のイベントやワークショップが企画展ごとに開催されています。美術館併設のカフェ&ミュージアムショップもお洒落。夜の光のアートもきれいです。
設計は、「金沢21世紀美術館」の共同設計者である建築家・西澤立衛氏。個々の展示室を独立させ、ガラスの廊下でつなげるという独創的な建物は、県内外のアートファンのみならず建築マニアをも引きつけます。
韓国を代表するアーティスト/チェ・ジョンファの<フラワー・ホース>。真っ白な建物によく映える美術館のシンボルアートです。
オーストラリア出身のハイパーリアリズム彫刻家/ロン・ミュエクの作品。大きさは約4メートル。肌の色や髪の毛、服の素材まで、あまりのリアルさに圧倒されるばかりです。
情報は「青い森学生LIFE Vol.4」より抜粋して掲載しております